古物市場とは?初心者の参加方法から仕入れのコツまで現役プレイヤーが解説

こんにちは、きっくすです。

仕入れ媒体を増やすうえで、強力な選択肢が古物市場(業者オークション)です。

この記事では、古物市場とは何かから、参加方法、そしてその道のプロ(業者)に負けずに仕入れるコツまで、実体験ベースで解説します。

そもそも古物市場とは?

古物商同士が、古物(中古品)を売買する場です。競りをして、誰が買うかを決めます。魚市場の競りの、古物バージョンだと思ってください。

  • 全国に約1,500ヶ所あると言われる
  • ブランド・骨董品・家電など、市場ごとに扱うジャンルが決まっている(1つの市場が複数ジャンルを、曜日・日程で分けている場合も多い)
  • 参加しているのは、買取を行うリユース事業者や卸売業者

古物市場に、一般の人は参加できる?

「業者じゃないと無理では?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

基本的に、古物商許可証を持っていれば参加できる市場が多いです。ただし、古物商は"最低条件"。市場によっては、こんな条件があります。

  • 入会金(2〜3万円程度)
  • 参加費(毎回2〜3千円程度)
  • 既存参加者の紹介がないと入れない市場もある

参加条件は市場ごとに違うので、ホームページや電話で問い合わせてください。

📎 古物商をまだ持っていない方は、自分で約2万円で取れます。 ▶「せどりの古物商許可は自分で取れる|申請書の書き方まで解説」

最低でも3つは参加してみる

いろんな古物市場に登録してみて分かったのは、当たり外れがあるということ。商品量が極端に少ない市場もあります。

1ヶ所だけ参加して「古物市場は稼げない」と判断するのは早計です。最低でも3つは参加して、自分に合うか合わないかを判断してください。市場ごとに、扱うジャンルも客層も相場も違います。

古物市場は2種類|オフラインとオンライン

古物市場には、会場に集まるオフラインと、ネットで完結するオンラインがあります。それぞれメリット・デメリットが違います。

オフライン古物市場

【参加前に覚えるべきルール】 会場では、他の参加者に白い目で見られないためのルールがあります。特にこの2つ。

  • 後乗り(あとのり) … 最初から競りに参加していないのに、途中から割り込む行為。1万円スタートの商品に、途中から「4万円」と割り込んで落札しようとするのはNG。自覚なくやってしまう人が多いので注意(僕も最初やってしまっていました)
  • ちょい乗り … 誰かが「3万円」と言った後に「3万700円」などと細かく競り上げる行為。禁止ではないですが嫌われ、競り人に注意されることも

【メリット】

  • 競合が少ない … 会場は倉庫やプレハブが多く、だいたい20〜30人で競り合う。得意分野を持っていれば、意外と仕入れチャンスがある
  • 同業者と仲良くなれる … 参加者はプロ。仲良くなると、情報をポロッと落としてくれることも(※ただし、いきなり「仕入れ先教えて」とガツガツ情報を取りに行くと煙たがられます。要注意)

【デメリット】

  • 環境が悪い … 夏は冷房なしで扇風機のみ、冬は暖房なし、なんてことも
  • 相場を暗記していないと厳しい … 商品がスピード感を持って流れてくるので、その場でいちいち相場を調べる余裕はない。始めたばかりの人には、あまりおすすめできない
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オンライン古物市場

現地に行かずにオークションに参加できる形式。コロナ以降、じわじわ増えています。僕自身、古物市場を使うときは、ほとんどこのオンラインです。

【入札方式は3つ】

  • リアルタイム方式 … 1点1点、決まった時間に競る
  • 入札方式 … 決められた期間内に、商品を確認して金額を入力する
  • ミックス方式 … リアルタイムと入札を掛け合わせ、両方の最高額を比較して落札者を決める

※方式は市場ごとに違うので、事前にHPで確認を。

【メリット】

  • コストがかからない … 移動時間も交通費も不要。地方で近くに市場がない人にもおすすめ
  • 初心者でも参加しやすい … どんな格好・体勢でもOK。ルールや用語のハードルが低い
  • 事前にじっくりリサーチできる … その場の即断を迫られないので、仕入れミスが起きにくい

【デメリット】

  • 値段が跳ねやすい … 皆が事前にリサーチして入札するので、落札額が高めになりがち
  • 状態を確認しにくい … 写真と状態記載はあるが、判断が難しいものも(特に後述の「山」)
  • 落札までのラグ … 出品者の最低落札価格(指値=「あご」)に届かないと、出品者が再出品できるルールがある。安く落札できたと思っても、翌日見たら落札できていないことも

このラグの正体が、後交渉(あとこうしょう)という仕組みです。落札額が売り手の指値に届かなかったとき、市場主が売り手と買い手の間に入って、歩み寄れる金額を探ってくれる。つまりあなたの落札額と売り手の希望額に開きがあると、その場で即決とはならず、交渉を経て成立するかどうかが後で決まる——だから、ラグが生まれるんです。この仕組みを知っておくと、落札できたのに翌日消えたに慌てずに済みます。

初心者はどこに参加する?|代表的なオンライン古物市場

「結局、どこに参加すればいいの?」という声にお応えして、中古ブランドを扱う人が知っておきたい、代表的なオンライン古物市場を挙げておきます。まずはこのあたりから、公式サイトで条件を確認してみてください。

  • エコリング(エコオク/エコトレ) … 物量が国内最大級。ブランドから道具まで幅広い。初心者がまず候補にしたい市場
  • オークネット … ブランド品に強い、老舗の大手。基準の明確さで知られる
  • JDS(日本流通勉強会オークション) … ブランド・宝石・時計。アプリで海外からも入札可。古物商があれば入会しやすい
  • スターバイヤーズオークション … 「なんぼや」と同じ会社の運営
  • JBA … バッグ・時計・装飾品に特化

※このほかにも多数あります。入会金・年会費が無料で、落札時のみ手数料がかかる市場もあり、そういうところは初心者が試しに始めやすいです。

📎 主要な市場は、それぞれ個別に詳しく解説しています。
「エコリングオークションとは?使い方・手数料・実売データまで解説」
「オークネット徹底解説|ブランドせどりでライバルが狙わない隙間を取る仕入れ術」

費用の考え方|入会金より落札手数料を見る

古物市場の費用は、市場によってバラバラですが、内訳はだいたいこの3つです。

  • 入会金・年会費(無料〜数万円)
  • 参加費(毎回、または落札成立時)
  • 落札手数料(落札額に応じて。オンラインはやや高めに設定されることも)

初心者が見落としがちなのが、落札手数料。入会金が無料でも、落札手数料が高ければトータルコストは上がります。「入会金の安さ」だけでなく、「落札手数料込みでいくらになるか」で判断してください。手数料は仕入れ値に上乗せして、利益計算に必ず含めましょう。

※各市場の費用・手数料は変更されることがあります。必ず公式で最新をご確認ください。

古物市場で業者に勝って稼ぐ3つのコツ

古物市場で競うのは、店舗を構えたプロ。彼らは販路が多い(実店舗で売れる)ので、メルカリ・ヤフオク相場より少し高くても落札できます。 バーバリーのノバチェック、ヴィトンのモノグラムのような人気商品は、まさにそう。まともに競ると、個人は負けます。

でも、安心してください。次の3つを意識すれば、業者相手でも稼げます。

コツ①:セット商品(玉/山)を狙う

古物業界で「玉(たま)」「山(やま)」と呼ばれる、いろんな商品がごちゃ混ぜになったセットを狙います。

山の仕入れは、合計の売値が分かりにくく、仕入れ値の設定が難しい。でも、ライバルも同じように「難しい」と感じています。 だからこそ、コツをつかむとかなり仕入れやすくなる。僕自身、市場の仕入れは山を中心にやっています。

コツ②:利益率を下げて、仕入れ数を増やす

店舗せどりだと利益率を40%くらいに設定する人が多いですが、古物市場で仕入れ数を増やしたいなら、利益率を低く見積もってください(10%近くまで)。そうすると、落札率が上がります。

仕入れができない人のほとんどは、仕入れ値の設定が高すぎます。 高く見積もりすぎず、まず仕入れてみる。回転で稼ぐ発想に切り替えると、市場での仕入れがうまくいきます。

コツ③:それぞれの市場の"特徴"を把握する

市場ごとに「このカテゴリーは高値になりがち」「ここはダメージ品が仕入れやすい」といった特徴があります。落札相場を見たり、実際に参加したりしながら、市場ごとのクセを掴んでください。

これが、複数の市場に参加すべき理由でもあります。自分の得意ジャンルと相性のいい市場が、必ず見つかります。

最初から大量に落札しない

もう一つ、大事な心構えを。慣れないうちは、大量に落札しないでください。

値頃(買うのにちょうどいい値段)だと思って落札した商品が、後で見たら別の場所でもっと安く出ていた——これは、誰もが通る道です。感覚やイメージで決めた金額で大量に落札すると、大損する可能性があります。

最初のうちは、相場感を養う意味合いで、少量から。市場ごとの相場が体に入ってきてから、量を増やしてください。焦らないことが、結局は一番の近道です。

古物市場は販路としても使える

仕入れだけではありません。古物市場は、売り先(販路)としても優秀です。

ミドルブランドを流してもそこまで跳ねませんが、ブランド価値の高い人気の柄なら、メルカリで売るくらいの金額まで跳ねてくれることがあります。「すぐにキャッシュが欲しい」というときに、古物市場に流して現金化する、という使い方ができます。

「高く売りたいときはメルカリ、早く現金化したいときは古物市場」——この使い分けを覚えておくと、資金繰りが安定します。

専門用語は覚えてから行かなくていい|でも最低限これだけ

「ルールや専門用語を勉強してから参加しよう」と考える人が多いですが、全部を覚える必要はありません。

僕が通っていた2つの市場では、専門用語を一度も聞かなかったですし、困りませんでした。市場によって使う・使わないの差が大きいので、まずは足を運んで雰囲気を感じるのが、一番早く稼げるようになる道です。

とはいえ、「知っておくと安心」なものもあるので、最低限だけ紹介します(覚えられなくても大丈夫。こういうものがある、と頭の隅に置いておく程度でOK)。

符丁(ふちょう)=金額を表す隠語

一部のオフライン市場では、競りで金額を「1200円」とそのまま言わず、隠語(符丁)で表現することがあります。魚市場で数字を独特の言い方で叫ぶ、あれの古物版です。

ただし——符丁を使わず、普通に金額を言う市場も多いです。特にオンラインは数字入力なので、符丁は一切不要。「符丁がある市場もある」と知っておけば十分です。

知っておくと役立つ用語

用語意味
あご売り手が希望する最低金額(これに届かないと競り不成立になる)
鉄砲(てっぽう)/引き最低金額に届かず、競りが不成立になること
後乗り発句後、すぐ入札せず途中から参加する行為(前述・嫌われる)
ちょい乗り他人の金額に少しだけ上乗せする行為(前述・嫌われる)
相乗り特定の買い手の入札に乗じること
うぶ荷(うぶに)市場や他の古物商を経ていない、市場に出たばかりの新鮮な商品
玉/山いろんな商品がまとまったセット(前述・狙い目)

特に「あご」「うぶ荷」あたりは、耳にする機会があるかもしれません。 ただ、最初から全部覚える必要はゼロ。参加しながら、必要になったものから覚えていけば十分です。

よくある質問

Q. 古物市場は誰でも参加できますか?古物商許可があれば参加できる市場が多いです。ただし入会金・参加費、紹介制などの条件が市場ごとにあるので、事前に問い合わせを。

Q. 古物市場は本当に安いですか?「激安の仕入れ先」ではありません。 プロが集まるので人気商品は競り上がります。あくまで「仕入れ媒体を増やす一つ」として使うのが正解です。

Q. 初心者はオフラインとオンライン、どっち?初心者はオンラインがおすすめ。ルールや用語のハードルが低く、じっくりリサーチできます。オフラインは相場の暗記が必要で、スピード感についていく必要があります。

Q. 業者に競り負けます。どうすれば? → 業者は販路が多いので価格で勝ちにくい。①玉・山を狙う ②利益率を下げて回転で稼ぐ ③市場の特徴を掴むの3つで勝負してください。

Q. いくつの市場に参加すべき?最低3つ。当たり外れがあるので、1つで判断せず、複数試して自分に合う市場を見つけてください。

Q. 古物市場はいつ使うべき?月利50万を超えて、物量を増やしたいときが特に有効です。入会金・参加費・現金取引などのハードルがあるので、ゼロからいきなり取り組む必要はありません。

まとめ|古物市場は"媒体を増やす"最強の選択肢

  • せどりで一番大事なのは、仕入れの知識と、仕入れ媒体の数
  • 古物市場は激安の仕入れ先ではなく、媒体を増やす一つ
  • 参加には古物商許可が必要。入会金・参加費・紹介制など条件は市場ごと。最低3つ試す
  • オンラインは初心者向き(コスト0・じっくりリサーチ)、オフラインは競合少ないが相場暗記が必要
  • 業者に勝つコツは、①玉・山を狙う ②利益率を下げて回転 ③市場の特徴を掴む
  • 販路(即キャッシュ化)としても使える

古物市場は、入会金や現金取引など、最初は手を出しづらいかもしれません。でも、仕入れの限界を感じている人にとっては、物量を増やす最強の武器です。まずは1つ、問い合わせるところから始めてみてください。

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