「海外輸出せどりを始めたいけれど、何から始めればいいのかわからない」
そのように悩んでいませんか?
たしかに、海外への輸出販売ときくと、なんだか難しいイメージがありますよね。
この記事では、海外輸出せどりを始めるメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
さらに、海外輸出せどりの進め方についても解説しているため、これから始めようとしている人でも安心して始めやすいです。
この記事を読んで、海外輸出せどりに挑戦してみましょう。
目次
そもそも海外輸出せどりとは?
海外輸出せどりとは、国内で仕入れた商品を海外に販売するせどりの手法です。
「安く仕入れて高く売って儲けを得る」という根本的な考えは変わらず、買い手を海外に向けたビジネスといえます。
日本製品の品質は世界にも認められており、国内で販売するよりも付加価値がある商品が狙い目です。
たとえば、日本のアニメや漫画の関連商品はコレクションアイテムとしての需要があり、とくに限定品やイベントアイテムは高額で取引されます。
つまり、海外輸出せどりは日本にいながら、日本製品の価値を利用して世界中の人に販売するビジネスということです。
海外輸出せどりのメリット4選!儲かる?
日本製品は、海外からの高い評価と人気があるという利点があります。
また、海外輸出せどりのメリットを活かすことで、効率的に利益を上げやすくなるでしょう。
海外輸出せどりにおけるメリットは次の4つです。
- 円安の場合は利益が出しやすい
- ライバルが少ない
- 海外の情報を得られる
- 国ごとの違いを活かせる
1つずつ見ていきましょう。
円安の場合は利益が出しやすい
円安の場合は利益が出しやすいことが、海外輸出せどりにおける1つ目のメリットです。
円安が進むことで、海外の消費者は日本の商品を安価で手に入れられます。
たとえば、1ドル=100円の場合1,000円の商品は10ドルで売買されると仮定しましょう。
一方、1ドル=160円の場合は、同じ1,000円の商品でも6.25ドルで売買されるのです。
よって海外の消費者にとっては、日本の商品が安価で購入しやすくなります。
円安は輸出者にとって稼ぎやすい期間といえるでしょう。
ライバルが少ない
海外輸出せどりのメリット2つ目は、ライバルが少ないことです。
ライバルが多い国内せどりは、同じ商品がいくつも出品されるため、どうしても利益の出しにくさがあります。
一方で海外せどりは、輸出・輸入や言語の壁に高いハードルを感じて、挑戦する人が少ないです。
そのため、不必要な値引き競争に巻き込まれにくく、自身の希望にあった値段で販売しやすくなります。
さらに、ライバルが少ないことで検索上位に表示されやすく、ユーザーの目に留まりやすいという恩恵も受けられるのです。
海外の情報を得られる
海外輸出せどりの3つ目のメリットは、海外の情報を得られることです。
その時期のトレンドや人気の商品をリサーチすると、海外で需要の高い商品を確保しやすくなります。
さらに、日本ではまだ注目されていない商品だと、品薄や転売対策などのリスクを受けずに仕入れできるため、高利益を出すことも十分に可能です。
海外のトレンドを知るには、Googleトレンドを使用すれば簡単にその日の検索トレンドを見つけることができます。
品薄になる前に在庫を確保したり、事前にトラブルを回避できることは大きなメリットと言えるでしょう。
国ごとの違いを活かせる
海外輸出せどりの4つ目のメリットは、国ごとの違いを活かせることです。
ターゲットを世界に向けるため、それぞれの国や文化によってものの価値は当然違います。
国内で手軽に仕入れられる商品が、実は海外で高値で取引されている場合も少なくはありません。
たとえば、万年筆やカラフルな付箋などの日本製の文房具は、性能の良さとデザイン性から高く評価されています。
文房具のようなひとつあたりの単価が低い商品は、セット売りをして1回の取引の値段を上げると高利益を得やすいです。
このように、日本人の感覚では意外な商品が海外では需要が高い場合があるため、ぜひ試してみてください。
海外輸出せどりのデメリット4選
海外輸出せどりは、海外のユーザーに絞ったせどり手法です。
そのため、言語の壁や国ごとの文化の違いが大きなトラブルに繋がる可能性があります。
ですが、デメリットを事前に理解しておけば、急なトラブル対処に追われる可能性は低くなるでしょう。
海外輸出せどりのデメリットは以下の4つです。
- 送料が国内に比べて高い
- 外国語が苦手な方には不利
- 為替レートによって価格が変動する
- 国ごとに規制品や禁制品が決まっている
1つずつ見ていきましょう。
送料が国内に比べて高い
送料が国内に比べて高いことが、海外輸出せどりのデメリットの1つ目です。
海外との取引はどうしても距離が遠くなり、送料が高くついてしまいます。
なるべくコストを抑えるために船便を使う方法もありますが、商品が届くまで1〜3ヶ月程かかり結果、回転率が上げられません。
そのため、航空便を使いつつ、重量や密度が大きいものなどの航空便で送れない商品は、船便を使うことをおすすめします。
このように、用途ごとに輸出方法を使い分けることが海外せどりをするうえで大切です。
外国語が苦手な方には不利
2つ目の海外輸出せどりのデメリットは、外国語が苦手な方には不利ということです。
海外せどりは、海外の消費者と実際にやり取りをおこなうため、必然的に外国語での会話になります。
たとえば、交渉をおこなう際に言語が分からず消費者とのスムーズな取引ができない場合、消費者側が不信感を覚えるかもしれません。
また、効率よく販売ができないため、回転率も悪くなってしまいます。
翻訳アプリを使ってメッセージのやり取りをしたり、代行業者に依頼したりするのも1つの手段です。
外国語が苦手な方には一見難しそうに感じますが、取引のやり方は工夫できるため安心して海外せどりを始めてよいでしょう。
為替レートによって価格が変動する
海外輸出せどりのデメリット3つ目は、為替レートによって価格が変動することです。
為替レートとは、円やドルなどの異なる通貨で売買する際の交換比率を指し、円高か円安かを決める基準となります。
商品を海外輸出せどりで販売した場合、同じ商品でも円高と円安のときでは利益が大きく変化するのです。
例として、5,000円の商品を扱う場合の例を見てみましょう。
- 1ドル=125円の場合は40ドル(円安)
- 1ドル=100円の場合は50ドル
- 1ドル=80円の場合は62.5ドル(円高)
このように同じ商品でも、円安のほうが海外の消費者は安く買い物ができるということです。
一方、円高のときには日本の商品は売れにくくなるということでもあります。
そのため、為替レートは常にチェックして売れ時を見極める必要があるでしょう。
国ごとに規制品や禁制品が決まっている
国ごとに規制品や禁制品が決まっていることも、海外輸出せどりのデメリットに挙げられます。
万が一規制品や禁製品を輸出してしまうと、刑罰に処される場合があるため注意が必要です。
日本からの輸出が禁止されているものは、以下の通りです。
- 麻薬、向精神薬、あへん、けしがら、大麻、覚せい剤
- 児童ポルノに該当する物品
- 実用新案権、著作権、商標権、特許権などを侵害する物品
- 不正競争防止法第2条第1項第1号から第3号まで又は第10号から第12号までに掲げる行為を組成する物品
- 無許可・無届けの物品
また、国によって取り扱いが禁止されている商品もあるため、事前に取引したい国について調べておくとスムーズに商品を販売することができます。
国内外問わずに法律や規則を正しく理解し、海外せどりで安全に取引しましょう。
海外輸出せどりで売れやすい商品
日本の商品なら何でも売れるわけではなく、海外の消費者のニーズをきちんと理解しなくては利益をあげることはできません。
売れやすい商品には、現地では入手が難しいという共通点があります。
海外輸出せどりで売れやすい商品は以下の通りです。
- 日本製の服や家電
- アニメや漫画関連のグッズ
- 日本の伝統工芸品
- 100均の商品
意外な商品が高く売れることがあるため、売れやすい商品をどんどん見つけて、高利益を目指しましょう。
日本製の服や家電
日本製の服や家電は、海外輸出せどりで売れやすい商品ジャンルです。
品質や耐久性にも優れており、海外から高い評価を得ているため、利益を出しやすいジャンルとなっています。
衣類系は、輸出中の破損トラブルが少なく安心して取引でき、仕入れコストの低い中古でも高値で売れやすいです。
また、日本製の家電は世界的に高い評価を得ています。
とくに、「ソニー」や「パナソニック」などの家電製品は、信頼性に優れ高値で取引されやすい商品といえるでしょう。
海外輸出せどりでは輸送費が大きなコストとなるため、家電を扱う際は利益を圧迫しないよう小型家電に絞ることをおすすめします。
アニメや漫画関連のグッズ
今や日本のアニメや漫画は、世界中で安定的な人気を誇っており、これらに関連した商品は海外で人気を博しています。
アニメや漫画に関連したグッズは、売れやすい商品のひとつといって良いでしょう。
とくに、日本製のフィギュアは現地でしか手に入らない限定品も多く、海外ではプレミアム価格で取引されやすいです。
また、仕入れもしやすく梱包も簡単にできるため、初心者でも扱いやすくおすすめのジャンルといえます。
日本の伝統工芸品
日本の伝統工芸品は、どのジャンルでも和を感じやすく、日本独自の美しさから海外の消費者にとって魅力的な商品です。
歴史的な背景を感じられ、芸術的観点からも高い評価を得ています。
たとえば、日本の刀や浮世絵などの日本のロマンが詰まっている商品は、海外のコレクターたちから高値で取引されやすいです。
日本の伝統工芸品は取り扱いが難しいジャンルということもあり、ライバルが少なく高利益を狙いやすいため、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
100均の商品
実は、100均の商品も海外では高い評価を得ています。
なぜなら、低価格なのに高性能な商品が多く、海外では入手が難しいためです。
たとえば、アイデア商品は海外や和をモチーフにした日本っぽい商品は、高値で取引される可能性があります。
さらには、一つ一つの単価が安いため、仕入れ資金が少額から可能なことも利点のひとつです。
売れ残った場合のリスクも低いため、始めたばかりでも安心して、手をつけやすい商品といえるでしょう。
海外輸出せどりでおすすめの販売先プラットフォーム
海外輸出せどりをするうえで、販売先のプラットフォームは欠かせない存在です。
ここでは、代表的なおすすめのプラットフォームを紹介します。
- Amazon
- eBay
それぞれの特徴を見ていきましょう。
Amazon
Amazonの特徴 |
・販売管理を一括でできる ・多言語サポートがある ・販売事業者への支援サービス、FBAが利用できる |
Amazonは、180ヶ国以上で約3億人の利用者がいる世界最大規模のプラットフォームです。
Amazonでは販売を一括で管理できる「セラーセントラル」という業者管理ツールが導入されており、商品情報の追加や在庫管理などの販売に必要な作業が、このツール内で完結できます。
言語切り替え機能を使用すれば、出品者アカウント内やお問い合わせ窓口も日本語表示となるため、より効率的な販売取引が可能です。
また、FBAという販売事業者への支援サービスが利用可能で、このサービスでは梱包・発送・発送後の対応を代行してくれます。
さらに、FBAから出品することで、商品の発送元がAmazonになるため、買い手に安心感をあたえやすいです。
eBay
eBayの特徴 |
・最大190ヶ国へ一括に出品可能 ・出品に必要なツールが多様である ・トラブル対策や支援プログラムが充実している |
eBayは、190ヶ国に展開している世界最大規模のプラットフォームです。
出品数は20億点にのぼり、そのうちの国外取引利益は50%と、高い利益率を誇ります。
特定の国にしか出品できないECサイトも多いですが、eBayでは世界各地でサービスを展開しているため、複数国への出品が可能です。
また、商品詳細の翻訳・データ作成・配送ラベル準備など、出品に必要なツールも利用できます。
さらに、初心者向けのセミナーやキャンペーン情報の提供などの支援プログラムなどが充実していることで、初心者でも抵抗感がなく始めやすいです。
YouTubeで詳しく実際に取り組んでいる方にお話を聞いてきた動画もあるので興味がある方はこちらもご覧ください。
海外輸出せどりのやり方5ステップ
ここからは、海外輸出せどりの取り組みの流れを5つに分けて説明していきます。
- 海外輸出せどりに必要なものを準備する
- 海外でニーズのある商品をリサーチする
- 日本で商品を仕入れる
- 販売プラットフォームへ商品を出品する
- 商品を発送する
海外輸出せどりのやり方をイメージをしておくと、実際に始める際の不安を軽減できます。
詳しく見ていきましょう。
ステップ1:海外輸出せどりに必要なものを準備する
まずは、海外輸出せどりに必要なものを準備しましょう。
- インターネットに繋がるパソコン
- Wi-Fi環境の整備
- 古物商許可証
- 販売先プラットフォームの開設
- 仕入れ資金
- 事業用の銀行口座とクレジットカード
パソコンとWiFiは、リサーチや出品作業のために必要です。
古物商許可証は、古物の売買や交換などの取り扱いに必要な許可証のことで、管轄の警察署で交付してもらえます。
販売できる商品の幅が広がるため、古物商許可証は取得して損はしません。
また、販売プラットフォームでのアカウント開設も、事前にしておくことをおすすめします。
仕入れ資金は、扱う商品ジャンルによるため一概にはいえませんが、10万円ほどのまとまった資金があると良いでしょう。
事業用の銀行口座とクレジットカードは、公私混同を防ぐために用意しておくと便利です。
ステップ2:海外でニーズのある商品をリサーチする
消費者のニーズは、商品を販売するうえで一番大切な要素です。
需要が高く、利益率の高い商品を重点的に探すようにしましょう。
おすすめのリサーチ方法は以下の通りです。
- SNSでトレンドをチェックする
- オークションサイトやECサイトで過去の販売実績をチェックする
- ニュースサイトで情報をチェックする
SNSでは、世界中の人達がリアルタイムで発信しているため、その時のトレンドが追いやすいという利点があります。
また、オークションサイトやECサイトで過去の販売実績を確認すれば、流行っているものや売れやすい商品を見つけやすいです。
ニュースサイトでの情報は、海外の経済状況やビジネスを知ることができ、その時の話題に関連した商品は売れやすい傾向にあります。
有名人やインフルエンサーがSNSやテレビ番組で紹介した商品は、販売が伸びるケースが多いです。
リサーチは利益に大きく影響するため、商品を仕入れる前に必ず調べるようにしましょう。
ステップ3:日本で商品を仕入れる
リサーチして需要のある商品を見つけられたら、実際に仕入れをしましょう。
また、仕入れをする際は1つの仕入れ先に絞るのではなく、複数の仕入れ先から検討してみて下さい。
複数の仕入れ先で価格を比較し、より低いコストで仕入れられるため、おすすめです。
おすすめの仕入れ先は以下の通りです。
- メルカリ
- ヤフオク!
- 日本Amazon
- 楽天市場
これらのフリーマーケットを上手く利用し、効率のよい仕入れをしましょう。
ステップ4:販売プラットフォームへ商品を出品する
商品の仕入れが完了したら、次は販売プラットフォームへ商品を出品します。
まず、出品したい商品画像や基本情報を入力していきましょう。
海外輸出せどりでは、商品画像とタイトルが購入してもらうためにとても重要です。
買い手にとって気になる言葉をタイトルに含めることで、商品の詳細情報を見てもらえます。
さらに、詳細ページではきれいに撮影された画像が複数枚載せてあると、商品の状態などが伝わりやすいです。
また、タイトルや商品解説は、外国語で記載しなくてはいけないため、翻訳ツールがあると便利でしょう。
ステップ5:商品を発送する
最後に、商品が売れたら梱包して発送します。
この際、梱包は厳重に行うことが大切です。
海外への配送のため、商品が消費者の手に渡るまでのフローが長く、商品への負荷が大きくなってしまいます。
そのため、配送中に商品が破損することがないように厳重に梱包する必要があるのです。
主な配送会社は以下のようなものがあり、商品に合わせて適切な配送会社を選択します。
配送会社名 | 特徴 |
日本郵便 | ・発送方法が豊富 ・EMSの利用回数によってEMS割引サービスが利用できる ・配送状況を確認でき、クール便も利用可能 |
DHL | ・自社で飛行機を保有しているため、配送時間が早い ・商品1点からでも受付可能 ・急ぎで輸送したいときにおすすめ |
FedEx | ・220ヶ国以上の国と地域に、幅広く商品を届けることが可能 ・利用するごとにポイントが付与され、運送料割引チケットなどの特典賞品と交換可能 |
UPS | ・最大で400サイズの70kgまでの商品に対応している ・大型の商品を輸送したいときにおすすめのサービス |
ヤマト運輸国際宅急便 | ・世界220ヶ国以上の国と地域に配送が可能 ・ヤマトビジネスメンバーズの登録で、各国の規制品や禁制品情報を簡単に検索できる |
また、配送会社によっては商品の重さや大きさが制限される場合もあるため、注意が必要です。
海外輸出せどりでは代行業者を利用するのがおすすめ
海外輸出せどりをおこなう際には、ぜひ代行業者を利用してみて下さい。
代行業者であれば、個人だと難しい関税や発送などの手続きをプロが代わりに請け負ってくれるため、取引をスムーズにおこなうことができます。
また、商品を代行会社へ送るだけで取引のすべてを請け負ってもらえるため、リサーチに多くの時間を使えるのが最大の利点です。
ただし、取引における融通を利かせづらいところは懸念されます。
たとえば、商品の追加注文や急ぎの発送などの要望があったとき、個人なら希望に沿った柔軟な対応が可能です。
一方で、発送代行会社では消費者の希望に応えることができなくなります。
発送代行会社を利用する場合は、メリットとリスクがあることを理解したうえで利用しましょう。
海外輸出せどり まとめ
今回は、海外輸出せどりについて紹介しました。
海外に目を向けた輸出せどりは、国内のライバルが少ないため、利益をあげやすいせどり手法です。
ただし、円安や円高などの為替レートによって利益が変動してくるため注意しましょう。
また、海外代行会社を利用すれば、難しい手続きを代わりにおこなってくれるため、取引がスムーズにすすむためおすすめです。
海外輸出せどりをおこなう際は、メリット・デメリットを正しく理解したうえで取引をして、高利益を目指しましょう。